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日本の匠の手仕事

天然の漆にこだわる

「漆」は、漆の木より採集された樹液によって木を守る、防水・耐久のための生命をもった自然の堅牢な塗料や接着剤です。日本では美しいデザインや色使い、そして匠の技を通して、数千年の長い歴史の中で、美しいお椀や家具などの工芸として愛用されてきました。「漆」のもつしっとりとして華のある美しさは、本来日本人が奥深く持っている美の感性だと思います。

最近では漆よりもずっと扱いやすく安価なウレタンなど優秀な化学塗料が多く開発されていますが、このしっとりとした質感のあるつやと光は、ウレタンなどの化学塗料の素材にはない本物の漆ならではの美しさです。湿気をふくんだようなつやの美は日本人の感性に本来宿っている陰影礼賛のなかにある色気の美学ともいえましょう。

また、漆の木の樹液である漆は生きた素材です。家具やお椀に塗られた漆は、生地の木を保護しながら呼吸をして生き続け、その色艶の美しさや堅牢さが歳月と共に増していくことも、化学塗料には無い、大きな特長です。

伝統工芸の名工

匠工芸ギャラリー禅の厨子・仏壇は、日本の伝統の匠の仕事にこだわって、指物、漆塗り、金具の伝統工芸士の方々と組んで製作しています。

ギャラリー禅の厨子・仏壇は、漆塗りの中でも、しっとりとした落ちついたツヤの美しい真塗りの技法で塗られています。真塗りの技法は、最後の仕上げに磨きをかけることが出来ませんので、小さな埃でさえ、塗り上がった後に分かれば、全て塗りなおしとなるほど、大変な完璧さを要求される塗りの仕事です。これは、日本の伝統工芸の匠の伝承においてのみ、可能となる技です。指物につきましては、一点一点天然杉の柾目を用いた本格的指物で、日輪の曲線は手仕事で削られ丸みが出されています。金物は、手打ち打ち出しで仕上げ、金箔は、金箔士の仕事です。

製作地
洗練の伝統美「日輪」「月輪」シリーズ
指物・金箔:石川県金沢市  漆塗り:石川県加賀市山中町

本格民芸モダン「樹」「禅」シリーズ
木工・漆塗り:長野県塩尻市木曽平沢